2013年12月26日木曜日

SIGGRAPH Asia2013 参加報告

SIGGRAPH Asia2013で発表した大野君による参加報告です。
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 2013年11月19日から22日にかけて,Hong Kong Convention and Exhibition CenterでACM SIGGRAPH Asia 2013が開催され,今年で6回目の開催となった.
 今年のTechnical paperの採択率は,SIGGRAPHの平均採択率とほぼ同様の24.2 %で,世界19カ国からの66本の論文が採択された.また,Technical Briefの採択率は54.50 %で,アジアからの13本の論文を含む33本の論文が採択された.Technical paperの発表者が持ち時間1分で概説を行うTechnical Papers Fast Forwardでは,派手なデモビデオやコミカルなショートアニメなど,それぞれが様々な工夫を凝らして論文の要点を発表し,会場を沸かせた.複雑なレンダリング手法に関する数多くの発表がある中で,写真から3Dモデルを簡単にモデリングする手法など,コンピュータ・グラフィクスの製作を簡単にするような論文が見受けられた.一般ユーザがコンピュータ・グラフィクスを見て楽しむだけではなく,生み出す側になる時代を促しているように感じた.
 SIGGRAPHの魅力のひとつである,Emerging Technologies(通称,E-Tech)では,12カ国から集まった40作品の応募から選ばれた,17品の最先端インタラクティブ技術に関するデモ展示が行われた.E-Techでは75 %の展示がアジア勢のもので,日本人も多く参加していた.
 なお,2014年度の第7回SIGGRAPH Asiaは12月3日より中国で開催される.

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