S教授から昨日の修士学位記授与式の祝辞原稿をもらったのでアップロードします(許諾済)。
大阪大学基礎工学部研究科システム科学領域の修士課程修了生の皆さん、本日の学位取得、誠におめでとうございます。システム科学領域の教職員と在校生を代表して、心より御祝いを申し上げます。
皆さんが、大学院に入学され卒業までの2年間、新型コロナ禍で、一年次では街全体がロックダウンされ豊中キャンパスへ登校もままならないまま、二年次も研究活動や学会発表が制限されながら、自宅やオンラインで学位研究を進められ、先日大講義室でハイブリッドで開催した修士論文発表会では、それぞれが例年どころか例年以上の大変素晴らしい研究を発表をしてくれたことを大変嬉しく思います。皆さんの困難に負けない、困難を乗り越える努力の成果を今一度高く称えたく思います。
大阪大学の憲法とも言える大阪大学憲章はその第3項で、「大阪大学は、教育研究活動を通じて、「地域に生き世界に伸びる」をモットーとして、社会の安寧と福祉、世界平和、人類と自然環境の調和に貢献する。」と謳っています。
大阪大学の元総長であり、また初代の基礎基礎工学部長を務められた正田建次郎先生は、1961年の基礎工創設にあたり、基礎工学部・基礎工学研究科の目指すところを、「科学と技術の融合による科学技術の根本的な開発それにより人類の真の文化を創造する学部」と述べられました。
理学部は科学を、工学部は技術を、それを融合しただけでは理工学部に留まります。基礎工学研究科の卒業生であらば、後段の「人類の真の文化を創造する」ことにこそ存在理由があります。
4月からは、一社会人として、
人を認められる人間に 人に認められる人間に
人を愛せる人間に 人に愛される人間に
なるだけではなく、能力をもった者には、それを正しく行使する責務があります。
皆さんなら、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努め、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存できる世界を構築し、基礎工学研究科の理念である、人類の真の文化を創造し、その世界の中で名誉ある地位を占めることができると信じています。
これをもちまして私からのお祝いの言葉とさせていただきます。皆さん、本日は誠におめでとうございます。
令和4年3月24日
システム科学領域・主任
基礎工学部同窓会・会長 佐藤宏介
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